孤独死(孤立死)の現状と終活ブームの成り立ち

みなさまこんにちは

丸武商会の佐武です。

今回のブログのテーマは孤独死と終活ブームです。

孤独死(孤立死)が社会問題として世に普及し始めたのは第二次ベビーブーム世代に入ったばかりの

1970年代から始まりました。一般的にはつい最近から急速に多くなったと思っている方がほとんど

だと思います。その実態は以外と歴史があるというのが事実です。

しかし、孤独死(孤立死)の名が大きくとりだたされたのは平成7年の阪神淡路大震災の時の単身世帯

や2人の世帯や独居老人世帯で世間が震災の復興やそれに伴う今にもたおれそうな家屋の解体工事

で社会が舵を切っているさなかの中、仮設住宅にお住いの独居老人が亡くなられた時からだと承知

しております。

上記以降平成20年3月に厚生労働省が社会問題と認知してその状況を防止することの必要性が多く

社会に広まりました。

尚、高齢者65歳以上の死者数は平成14年には東京都23区で1400人に迫る数でそれが平成30年には

約4000人と約3倍にまで膨れ上がって来ているのが現状です。

上記の死亡者の数がすべてが孤独死(孤立死)ではありませんがその人数も含まれているのが今の

現状であり、これからも増え続けると予想されます。

終活ブームは昭和の終わりごろの昭和61年頃から徐々に単独世帯や夫婦2人世帯が増え始めており

令和に入るころには昭和61年のころから約2倍になっておりこのことから分かるように1世紀単位

ではなく数十年単位で急速に高齢者とご家族で住む時代から単独世帯や夫婦2人世帯などにシフト

しており高齢者のお考えもそれと同時に代わって来ております。この個々の生活スタイルが劇的に

逆転していることからも分かるように終活ブームも年々加速し続けているのが現状です。

高齢者の方はやはり時代を作り上げてきたようにご自身の見納めを考え他の人に迷惑をお掛けしない

ためにも就活をここに考えられていると思われます。これがブームと言われる由来だと思います。

「就活」と言われる語源は平成21年頃に生まれた言葉だと承知しております。

高齢者の方は時代を作り上げてきた方がほとんどであり、やはりきれいなまとまりを付けた終わりを

お考えになりエンディングノートやそれに付随するメモ用紙をご自身で用意して動かれておられると思います。

上記の孤立死と言うのは孤独死のことで一般的に行政などが使う表現方法です。

孤独死(孤立死)を未然に防ぐための心構え

社会人になると家を出てご自身で新たな生活を夢見て一人暮らしを始めたり、異性とのお付き合いを皮切りに

同性を始められたり、お勤め先の場所が遠方でご実家からずっと通勤するのはご自身にとっても辛く正社員に

なると責任感で残業を余儀なくされている方が会社のを近くにアパート・マンションを借りてご生活を作りあ

げることもあると思います。これらのご状況から両親やおじい様やおばあ様とご連絡を取らなくなりご家族も

気を使いなるべくご自身で何事も取り組むスタイルに移り変わっていくようになると思います。

このご状況からやはりすることは定期的なご連絡やあまりにもご連絡が取れない場合はご自身でおやすみの日に

ご実家を訪れるなどが有効かと思います。

ご家族の成人病を把握しておかれることも重要で通われている病院の名前やどこの地域あるか住所や電話番号

などを聞いておかれることも有効的な手段かと思います。特に季節の変わり目などはお体を崩しやすく近年の

夏の気温上昇は誰にでも分かる危険信号です。今の日本における社会問題として電気代の高騰でエアコンを付

けないでご生活をされておられる方もたくさんいます。ご自身が状況を把握しているだけでも孤独死(孤立死)

を未然に防ぐことになりますので定期的なご連絡はご自身のお気持ちでされて置くことが重要で心構えです。

上記の環境で「何かあったら遅い」をご家族間のリスクマネジメントの必要性を持たれることが回避に繋がり

ます。

孤独死を未然に防ぐ対策

  1. ご家族間で携帯電話を返してのお写真のやり取りを定期的に行う。
  2. ご家族間でのお電話を定期的に行う。
  3. ご近所で親しい方へのお電話をしてご状況を把握お伺いすること。
  4. 成人病などの疾患を予め把握して通いの病院を把握しておくこと。
  5. ご家族間でのリスクマネジメントを共有すること。

孤独死(孤立死)の遺品整理と遺品整理の違い

孤独死の遺品整理は普通の遺品整理と違い特に賃貸物件での対応ではかなりの費用が想定される事例になりえ

ます。なぜかと言うとまずは処分に関して普通の遺品整理ではリユース・リサイクルなどSDGs活用してのお見

積りではなくすべてが処分費としてのお見積りになるからです。一般的に遺品整理ではお部屋の中にある不用品

の中の10%から30%くらいがリユース・リサイクルに振り分けられます。ところが孤独死の遺品整理は一般的

な遺品整理のリユース・リサイクルが匂いが着くことで汎用出来なくなるからです。

それだけでは収まりません。遺品整理の作業が終えた後特殊清掃の作業が必要になるからです。特殊清掃は建物

に応じた薬品を使用したりお部屋の床をはがしその下にあるところまですべて匂いの根源を取り除かなければ

匂いというものはなくなりません。それと同時に壁紙であるクロスなどもはがす作業もともないすべての作業

が終えたあと電気周りの養生をしつつオゾン脱臭機を用いた作業も伴います。

なぜ電気周りの養生をしなければならないかと言うと電気を通している被覆をした銅線の絶縁体である被覆を

溶かし次にお部屋に住む人に2次被害が起きる可能性があり漏電により火災などに繋がるきっかけになります。

上記のような作業を行うことにより普通の遺品整理の費用とは比べ物にならない費用が掛かることが違いです。

一般的な遺品整理の特徴

一般的な遺品整理の特徴は故人様とお別れをされた時(告別式)後、49日を過ぎたころから始められる方が

一般的な遺品整理の流れですが、借家や賃貸アパートや賃貸マンションに故人様が生前住まわれていて家賃

がかからないように初七日から始められる方もいらっしゃいます。特段決まりはないのでご遺族さま方で決め

られます。

孤独死の遺品整理の特徴

孤独死の遺品整理特徴は、孤独死と名がつくようにいつ頃亡くなられたか分からずお部屋で倒れて腐敗が

進んで匂いがお部屋にしみついてるケースがほとんどで害虫やねずみやうじがご遺体の付近に散乱されて

から近隣住民や大家さんが気が付き警察が出向き死亡確認されてからご遺体を引き上げてからはじめられる

のが孤独死の遺品整理です。

特殊清掃作業の重要性とは何か

特殊清掃作業を行うのはやはり近隣住民への風評被害をさけるためであり、B型肝炎などの健康被害を起さない

ための害虫根絶作業を含め匂いを近隣住民にまでいかないようにするための作業になります。特にB型肝炎は

一度かかると完全には治りません。なってしまった後はお医者様が処方された薬を飲み続ける必要性が生じ

ます。怠ってしまうと肝臓がんや肝硬変などになり死に至る可能性にまで出てきます。自覚症状もほとんどの

場合でないため手遅れになる危険性のある病気です。害虫は体液などに群がることもありその害虫が近隣住民

のお部屋に入り込みなんらかの形で感染する可能性も大いにあるからです。他の人がその経緯で感染すれば

補償問題が生じもめ事になりえます。そのためにも特殊清掃作業ですべての要因を根絶して被害を食い止める

作業だからです。

ご自身や賃貸主さまが孤独死の現場に立ち入る際の注意点

孤独死をされたお部屋に入るための注意点は、上記の要因を未然に防ぐことでありご自身だけではなく近隣

住民のための対策を考えつつお部屋に入ることです。具体的にはまずはご自身の身を危険にさらせないため

の対策であり、身体を守るための防護服や目を守るためのゴーグル足元を守るための長靴や防塵マスクは

最低限ご用意ください。日常できている服などでは害虫からご自身を守れません。上記の準備を整えてから

お部屋の中に入りすぐに玄関を押し目下さい。害虫などがお部屋から外に出ないための対策であり風評被害

を防げます。お部屋に入った後は人間は匂いを嫌う習性があるので窓を開ける習性がありますが意識して開け

ないことが最善の策となります。長い時間滞在するわけではないので上記の装備をしていれば耐えることは

出来ます。後は頻繁にお部屋を出入りはしないでください。この点だけは必ず守ることをおすすめ致します。

害虫は人間に引っ付いて出入りする習性があります。お部屋に入られる際もご自身だけではなく誰かとお入り

になることをおすすめいたします。お部屋を出る際も両者で片方の頭から足元まで一回転して確認をしてください。

ポイント

  1. 成人病などの病気の把握
  2. ご家族間でのリスクマネジメント
  3. 出来るだけ特殊清掃作業がない整理をご家族間で共有
  4. 孤独死に現実的に直面したときのご自身を確実に守るための装備の徹底
  5. 孤独死の現場での近隣住民への配慮
  6. 孤独死の現場ドア・窓を絶対に開けない心構えの徹底
  7. 孤独死の現場の害虫を外に出さないための対処
  8. 独居老人の方の新たなるご縁を作り、腐敗を出来るだけ避ける人生づくり
  9. 同じ環境化でおられる方との友好関係づくり

まとめ

世の中の変わりゆく現代社会をご自身なりに理解して状況に応じた生き方が社会問題と向き合うことに繋がって

行きます。時代が急速な発展をしているのでご自身だけでは判断つかないようなものも比較的簡単に調べられ

ます。聞かぬは一生の恥とも言いますし、「聞く・調べる・相談」をされることをおすすめいたします。当社の

ように無料相談を受けている会社を探すのもひとつの手段です。わからない点やご相談があれば丸武商会の

フリーダイヤルを使いご相談ください。

遺品整理・生前整理・特殊清掃のご相談、お見積り依頼も無料で受けております。お気軽にお問い合わせください。

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