遺品整理と生前整理の違いとメリットデメリット

みなさまこんにちは。

丸武商会の佐武です。

今回のテーマは、遺品整理と生前整理の違いとメリットデメリットです。遺品整理は生前故人様が使われていたものを亡くなられてからエンディングノートやそれに付随するメモ用紙を手掛かりにまずは、財産をすべて確認することからはじまります。遺品整理を行う人は故人様の生前のお金がどうなっているかを確認しなければなりません。たとえマイナスの方であろうが多額の財産であろうがそれぞれにすべてを明らかにして、それぞれに法的観点から手続きをすることになると思います。ご自身で出来る範囲と仕業の方に任せなければならないことが出てきます。たとえ故人様の財産がマイナスであろうが相続放棄の手続きをしなければなりません。負債は故人様との関係によってはそれを背負うことにもなりかねません。相続開始からの期間も定められているので気をつけてください。また、資産や財産がある場合でも財産分与を親族間で行うことになります。代表者を決め代表者が責任をもって最後まで行うことになります。親族間だけでお金を分けることも相続税も関わることなのでそちらにも仕業の方にご相談することになると思います。あとで、もめ事になることを避けるためにも気をつけてください。それからお家のお方づけを行うことになります。最初は、ご自身だけでやろうとするかもしれません。お部屋には自分では想像以上も物がおいてあります。当社で今までに行った遺品整理で一部屋の平均で300KGから500KGはあり、たとえば普段ご家庭で可燃ごみとして出されている45Lのゴミ袋で一袋平均3KGとして一部屋100袋から170袋になります。これもすべて区役所の指定サイズの50CM以下にしている状態でのお話になります。近年一家に1台トラックを持っている時代ではないので処分にはご自身で行うにしてもレンタカーを何日か借りて個々の処分場に小分けにして持っていく必要がございます。マンションやアパートであればひとつひとつ1階まで下ろす作業も出てきます。建物の作りにもよりますが、なれている人間ひとりで1日300KGから500KGをお部屋から出しトラックに積み込むのがMAXになります。つまり一部屋一人で袋づめからトラックの積み込みまで丸2日かかることになります。季節によってはそこまで出来ない可能性もあり、共同住宅であれば建物の傷をつけた場合を想定しなければなりません。作業をするにはリスクが付いてきます。ご自身で行わない場合でも業者に頼むのに何社か合い見積もりを取る必要があります。その際、依頼する業者に「追加料金は絶対頂きません。」と覚書を書いてもらってください。

 

生前整理では、ご家族さまやご親族さまのためにご自身の財産をエンディングノートやそれに付随するメモ用紙を用意しすべてを書き記していくことで残されたご家族さまやご親戚様の動きがスムーズに進められるので、迷惑をかけることが減ると思います。また、ご自身で住んでいるご自宅のお片付けを必要な最低限使われるものだけにしておくことでその後のお片付けがたとえ残された方が整理を行うにしても、業者にお見積り依頼をして任せるにしても費用を抑えることが出来ます。ご自身で大事にされている物もどのようにしてほしいということをエンディングノートやそれに付随するメモ用紙を書いておけばご家族さまやご親戚様もそのお気持ちをさっし大事にされると思います。細かい物からお片付けを徐々に整理されれば少しづつ物は減っていきます。大きいものや重たいものは業者に任せれば良いと思います。ご家族さまやご親戚の方も社会人であればお仕事を抱えていらっしゃると思うのでご自身で出来ることと業者に任せる物を分けて作業されるだけでご負担を避けることができけがなどもされないですみます。賃貸物件であればあとで補修工事費用を請求されることもありますので安全安心を心がけてください。ただ適当に処分してくれればいいと思っても、ご家族さまやご遺族さまはそうは思いません。そのためにも「良い準備、良い生前整理」を心がけてください。

上記のようなそれぞれの整理は、精神的にも肉体的にもとても大変な整理になります。後悔が残らないように慎重に検討して物事にあたるよう心がけていただければ幸いです。

遺品整理と生前整理の違い

遺品整理も生前整理もお家の大掛かりなお片付けとなります。ご依頼者さまの視点からみますと遺品整理は後に残されたご家族さまやご遺族さまがお家の大掛かりなお片付けをすることです。

生前整理はご依頼者さまの視点からみますとご自身が後に残されたご家族さまやご遺族さまのご負担を減らすことのできる大掛かりなお片付けとなります。

遺品整理の特徴

  1. ご家族さまやご遺族さまが故人様のお部屋をお片付けすることになる。
  2. 相続問題の手続きが大変になる。
  3. 処分されるものと思い出のものの判断に時間がかかり、大抵はゴミとして捨ててしまう。
  4. すべてがご家族さまやご遺族さまのご負担になる。
  5. 生前整理と比べて費用が膨らむ。

生前整理の特徴

  1. ご自身でじっくりできる。
  2. 生前贈与ができる。
  3. 可燃ごみの日に細かく処分できるので費用が抑えられる。
  4. ご家族さまやご遺族さまの負担が抑えられる。
  5. 予め買取業者をよび買い取れるものを持って行ってもらいお部屋の荷物が減る。
  6. 思い出の物を確実にのこせる。

遺品整理と生前整理どちらがおすすめ

遺品整理は上記のようにすべて人任せになるのでご自身いがいの方に負担をかけることになります。ご自身が残したいものすべてが分かるわけではないので生前整理の方がだんぜんおすすめになります。生前整理はご本人が少しずつお片付けをしながらお部屋が片付いていけばご家族さまやご遺族さまも心配することが減り、思い出のものを粗末に捨てることもなくなります。やはり子供のころはお世話になっている以上大切なものが分かればゴミとして捨てたくはないはずです。遺品整理とくらべて生前整理はすべてを捨てるわけではないので業者に依頼しても処分費を抑えることができます。そのあと亡くなられてもほとんど処分されているわけですからご家族さまやご遺族さまが遺品整理をする際のご負担が減るわけです。

ご家族で行う遺品整理のメリット

  1. 遺品整理を行うことによりお部屋がきれいになる。
  2. 人件費が掛からないため費用がかなり抑えられる。
  3. ゴミのチケットを買ってご自身で張り付けるためどのくらいゴミが出たか分かり、費用もご自身でどのくらい掛かるか解る。
  4. 普段仕事をされていない方であれば、時間をかけられ探し物も見つかりやすい。
  5. 丁寧に行うことで貴金属見つけやすく後でまとめてお金にすることが出来る。

ご家族で行う遺品整理のデメリット

  1. いつになったらなったら終わるのか先が見えず心が折れる。
  2. ご家族で遺品整理を行っていると、ご本人様ではないので何が重要でなにがいらないものか判断がつかない。
  3. 遺品を整理している際に写真などが出てきてたびたび悲しくなり作業が止まってしまうことがある。
  4. 賃貸契約のお住まいだと月の解約期限までに終わらすことが出来ないケースに陥りやすい。
  5. 同時に公共料金の解約日が伸び次の月の料金も払わなくてはならなくなりやすい。
  6. 共同マンションや共同アパートなどでは遅くまで作業をして近隣住民の方にご迷惑になりやすい。
  7. マンションでの作業の場合、建物にきずをつけてしまった場合、保険に入っていなければかなりの修繕費をご家族で負担しなくてはいけなくなる。

業者に遺品整理を依頼した際のメリット

  1. 公共料金や賃貸物件の解約日時を前もって調べておけば、期間があればその前に作業を終わらしてもらえる。
  2. 簡易清掃などもご家族でしなくて済む。
  3. ガステーブルなどの取り外しの後の元栓の締め忘れがなくなり火災が起きる心配がなくなる。
  4. 孤独死でなくなったお部屋でも、遺品整理のライセンスを持っている業者であれば特殊清掃のライセンスも取っている業者が多いので費用はベットかかりますが伝えるだけで臭い取りを含め作業していただけます。
  5. マンションなどの共同住宅でお部屋や連絡通路やエレベーター周りをキズつけたとしても、保険加入されているのですぐに対応してもらえます。

業者に遺品整理を依頼した際のデメリット

  1. 業者によっては、追加料金を請求してくる悪徳業者がたまに存在すること。
  2. ご近所さまに作業前のあいさつ回りをせずにさっさと作業をされることがあります。
  3. 最初のお見積り時にお部屋の物量によっては費用がそれなりにかかります。
  4. 作業員の言動がきつい業者はお見積り金額の安い業者に多いことがあり、物損保険に加入されていないケースがあります。
  5. 作業に立ち会っていないと、指摘したことを行わない業者がいます。
  6. マンションなどの共同住宅で出入り口周りの簡易養生やエレベーター周りの簡易養生をせずに、玄関周りの簡易養生だけ行い作業を進める業者が常に存在すること。

生前整理のメリット

  1. お部屋をきれいにすることで快適な生活空間ができ、外的要因である害虫やねずみなどからの感染を防ぎ長生きにも繋がる。
  2. ご自身の死後の遺品整理の費用が安くなり、ご家族さまやご遺族さまの負担を少なくできる。
  3. エンディングノートやそれに付随するメモ用紙にご自身の財産状況や思い出のものを書いておけば、残された方がスムーズに進められる。
  4. 遺言書をつくる事ができ、あとで財産でのもめ事がなくなり無用な争いを限りなく避けることができる。
  5. 以後の掃除が楽になる。

生前整理のデメリット

  1. 不用品を捨てることにより、お金がかかる。
  2. ゴミを捨てるのに大量にあることに気づき身体が疲れてしまう。
  3. どこまで思い出の物を残すか迷ってしまい作業が進まない。
  4. 買い取り業者に来ていただいても、いざという時まだ必要かもと拒んでしまう。

ご家族さまやご遺族さまのために生前整理を行う前にやっておきたいこと

  1. エンディングノートの作成
  2. 仕業の方との遺言書の作成

エンディングノート

エンディングノート事態には法的拘束力はありませんが、残されたご家族さまやご遺族さまのための大事なメモととらえていただければ分かりやすいと思います。例えば、何処の銀行口座にいくら残されておられるか、土地建物の権利書は何処に置いてあるかや、この品だけはずーと持っていて欲しいなどの事柄を記載する為のノートです。

遺言書

ご自身が亡くなられた後に財産分与などでもめ事を起こさないための法的拘束力のある覚書と捉えていただければ分かりやすいことと思います。あくまで相続税にも関わることなので、司法の方との作成の方がスムーズに進むことと思います。遺言書の中の記載にどの弁護士事務所の誰が担当かの記載があれば、改めて弁護士事務所をお探しになることもなくなると思います。

まとめ

今回の記事では、遺品整理と生前整理の違いといろいろな観点から最善の策を選んで頂けるように書きました。故人様のお部屋の遺品整理をご自身で行うためのメリットやデメリット、業者に依頼してでの遺品整理のメリットやデメリット、生前整理のご自身で行うことでのメリットやデメリットを細かく活用できるようにしております。業者に依頼してもすべての業者が間違いのない配慮をされた上での作業をしてくれるわけではないので少なくとも当社丸武商会のように有資格者がおられる業者との契約をされることをおすすめいたします。もちろん、当社丸武商会との契約をしていただけるのであれば、お部屋明け渡しまでの責任をもったサービスを提供致します。どのような事態にも対応できるよう保険加入もしております。お困りでしたらまずはお電話を!

下記の写真は、お客様からホームページで使わせていただく旨、ご了承をいただいております。尚、生前整理の実際のお部屋を整理させて頂きました。

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